今ではとても楽しいのです。四月三日

六年生になって勉強をしたり遊んだりすることが楽しくなりました。
五年生の時は勉強がおもうようにできなく楽しくありませんでした。
遊ぶのもみんなといっしょに遊ばなく教室の中にいて絵をかいたりして
いました。それとくらべて今ではとても楽しいのです。
どうして楽しくなったのでしょうか。私にはわかりません。

悲しいことがおこりました。四月二日

悲しいことがおこりました。
もう夕方ごろでした。お母さんが二階へいて戸をしめておいでといったので
二階へ上がって戸をしめようとすると猫が飛び出してにげていったので
びっくりしました。なにげなく鳥かごのほうをみるとカナリヤがいません。
二度びっくりしました。エサのはいっている箱はひっくりかえりエサが
こぼれていました。私は階段をおりて「たいへんよ。猫がふとんの上にいて
カナリヤがいなくなっちゃった。お母さんはそれを聞くと「えっそれじゃ猫に
食べられちゃったんじゃないの。」といってすぐ二階へいきました。
私もあとから上ってみました。お母さんが「あら、たくさん血がついている。
かわいそうに。タエコどんな猫、どこにいるの。」私が屋根を指さすと猫は
何事もなかったようにゆうゆうとしてねそべっていました。
お母さんはくだけたかわらをひろって猫になげつけました。
でも猫にはあたりませんでした。「元気に毎朝鳴いてみんなをたのしくさせて
くれたのに……………かわいそうにねえ。」とお母さんがいいました。

私は泣きました。
猫も猫だわ。あんなにひどいことをしなくたっていいのに。にくらしい猫だわ。
カナリヤがいなくなってさびしくなりました。もうあのかわいい声も姿も聞いたり
みたりできないんだわ。…………………………………………………………………………